人工知能の発達は留まることを知らない。
テクノロジーの進歩は身近なものとして流入され、知らないうちにその恩恵を受けている。
分かりやすい例でいうとYouTube
ホーム画面を見ていると
自分の好みに合った動画がキュレーションされていて動画を見終わったタイミングでまた次の動画を観てしまう。
一見能動的だと思うこの行為も
AIによるレコメンドエンジンの作用により、
視聴履歴からユーザーの好みを判断し、おススメとしてキュレーションすることにより、誘導している。
そのため中毒的に次の動画を見てしまう。
このAIによるレコメンドエンジンの誘発による総視聴時間のうち70%を超えたとのデータも出ている。
人工知能によるビジネスと人の情報操作はどんどん関わりが深くなっている。
音楽でも人工知能を使った
マッチングサイトがある。
その名も
今回このMusic Xrayにフォーカスしたいと思います。
自分の曲は絶対ヒットする自信があるのに、、、
プロモーションしてくれるいい事務所やプロデューサーと巡り会えない、、、
いいアーティストを探してるんだけど
なかなか見つからない、、、
簡単に見つける方法ないかな?
という疑問に答えます
この記事を読むと
アーティストとプロデューサー、会社と出会える術を知る事が出来ます。
記事主の私は
作曲歴10年DAW歴7年の作曲家で
現在は個人作曲事務所を開業しております。
記事の内容
AIでヒット曲を予測するシステム
プロデューサーとのマッチングシステム
メリット
デメリット
実際ににヒットしたかどうか
まとめ
AIでヒット曲を予測するシステム
Music Xrayはアーティストとプロデューサーのマッチングサイトです。 アーティストがこのサイトにアップロードをすると
人工知能により自動的にヒット曲になるかの確率を算出しましす。
この曲はヒット率~%のように。
クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、hiphop、EDMなど様々なジャンルの楽曲が300万曲以上登録されており、
曲はまずメロディ、ビート、コード、音色、など他にも70の要素に分解されます。
その分解された要素を人工知能に読み込ませることで
60のヒットの法則が生み出すグループに分類されます。
プロデューサーとのマッチングシステム
人工知能によりヒット曲と位置づけられた楽曲は楽曲ごとに点数化されます。
高い点数順に有名なプロデューサーへと紹介される。
それを見たプロデューサーがアーティストを売り出していくといった仕組み。
プロデューサーにはビヨンセを手掛けた大物なも登録しているそうです。
メリット
今まで才能があっても見過ごされていたアーティストなど
取りこぼすことも少なくなり、より簡単により手っ取り早く才能が発掘される。
アーティスト側は目にとめてもらうチャンスが増える。
今までであれば、レーベルやレコード会社にアーティスト自身が
メールや郵送で作品を送るしかありませんでした。
その送った作品もすべて聴かれているわけではなく。
中には、目を通されることもなく。
存在も知られることもないためもちろん合否などの連絡もない。
Music Xrayを使えばアーティストはそういった手間のかかる作業や
事務所による楽曲と関係のない不公平な審査を回避することができる。
人工知能による莫大なデータから生み出される予測によって公平にヒットしそうな良曲も
プロデューサーの手に送られ世に出る確率も上がると思います。
プロデューサー側からしても今までネット上やライブなどとにかく
才能があっても
アーティスト自身のプロモーション力が薄ければ目に留まることはない。
篩にかけたものをプロデュースすることができるため。
わざわざオーディションを開いたり、手間やコストを圧倒的に抑えることができる。
デメリット
まだまだ国内での親和性は低いと感じます。
現在では海外サイトでしかなく日本語サポートがない点。
世界視点なためjpopなどはヒット曲からは除外されやすい。
今までのヒット曲でのデータを集めてデータ化したものを人工知能で判断させているため、いくらヒット曲といえど予定調和になりがちで革新的なアーティストが生まれにくくなる点もある。
実際ににヒットしたかどうか
Music Xray を使い人工知能によって導き出されたアーティストとして一躍有名になった HEIDI MERRILL という海外アーティストがいます。
彼女はMusic Xrayを始めるまで20社以上のも会社に送るも全く見向きもされなかった。
それがMusic Xrayを使用してプロデューサーの目に留まったことで
世界中に視聴者をもつテレビ局でのデビューが決まり。
インターネットでの再生数は2500万回にもなりました。
しかしそれがおよそ4年ほど前になり、
2019現在はどうなっているかというと
一番最近出したもので最高再生回数のMVでで25万再生ですが。
それ以外は10000再生に届かないようなMVもあり、
HEIDI MERRILLがここまで注目されたのは曲というより
人工知能を使ったヒット予測システムの話題性が大きかったのではないかと感じます。
国内にはないのか?
人工知能を使ったプロデューサーとのマッチングではありませんがFrekulというサイトの
スマートオーディション という自分が提出した作品を企業が審査してくれたかを確認することができるサイトがあります。
その他にも
アーティスト向け資金調達プラットフォームとして最近話題の
CHACCAは応援したいアーティストの発行するエンブレムを買うことでその購入額がアーティストの運営資金になるといったサービスの取り組みをしている。
まとめ
海外では個人がエージェントを雇ってマネージメントをするシステムが当たり前となっていますが、国内でも現在youtuberの職業的存在が大きく理解され少しずつセルフマネジメントをするアーティストも増えています。
ですがまだまだ事務所のもとアーティストが管理されているのが多いと思います。
個人を売り込むために必要な大きな力を得るためには、まず認知されなければなりません。
国内でももっと
こういった取り組みが増えていくと
アーティストとマネジメントの関わりも変わってくるのではないかと思います。
Music Xray
https://www.musicxray.com/
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